信徒のみなさま…」 

ルド・ゴーセンス神父




6年ぶりに姫路に帰って来てなつかしく思います。

当時、皆さんの小教区と直接にかかわっていなかったけれど、

今度ご一緒に協働することを楽しみにしておりますが、やはり留守の間に

日本社会の心理状況がかなり変わってきたことにも気づいています。



例えば、変な事件の連続、赤信号の平気での無視、

行政と企業における良心的な姿勢の欠如、

娯楽至上主義による社会の堕落、

勤めている人々の三分の一しか正社員として雇われていない状況、

貧富の差の拡大、色々な文化から生じる価値観の多様化、

スピリチュアリティーへの憧れに驚きました。

しかし、振り返ってみると、私の生活も変わったに違いありません。

例えば、管区長館の倉庫に入れたタイプライターの代わりに、ローマ本部での仕事のために

、休暇の間、甥からコンピューターの操作を教えてもらったことなどです。


毎年、5ヶ月ほど淳心会の同僚を世界中に訪ねたが、

コンゴ、ブラジルやハイチで淳心会の国際化を実感し

フィリピン、カメルンとインドネシアで若いメンバーの養成プログラムに立会い、

それを「同心同意」へ試みとして受け止めることを学んだ。

又、セネガル、台湾、グアテマラなどの国で、

キリスト者が日常の生活のかかわりによる対話をもって

他宗教の善意の人々と組んで正義と平和のために協力していることも目撃した。

淳心会の急激な高齢化と会員人数の減少をきっかけに、

二年間にわたって私達のアイデンティティについて深い分かち合いのプロセスを実行した結果、

2005年の総会で修道者である宣教師の身分を確認した上で、会の回復を図った。

つまり、ゆだねられた信者共同体と共に、日々の生活と社会との福音化に

本格的に取り組めるような会のリストラも計画しはじめた。


姫路中ブロックの共同宣教司牧チーム・メンバーに任命されて

皆さんと協働することを多いに期待しております。

多文化の違いを受け入れて尊敬し、相手の賜物が自分の努力を補うものとみなすことが

行動の大事の土台であると信じています。


「主ご自身が建ててくださるのでなければ、家を建てる人の骨折りはむなしい。」(詩篇126)

皆さんが12チームの奉仕、11地区会でのかかわり合い、病者訪問、

研修グループでの分かち合いや評議会の世話において

教会の豊かさが味わえると確信しています。


キリスト信者とカトリック教会のメンバーとして家庭を始め、

学校、地域社会と職業の場で『喜びと希望』のしるしと道具とになるように遣わされているから、

この使命を果たすには神の言葉に基づいた個人の祈りもあれば、皆と一緒に祈る場もあります。

毎日、必ず、瞑想の時間を、短くても、しかし優先的に設けましょう。

そうすれば、主から与っている賜物を互いに発見し、認め合い、分かち合い、生かしながら、

人間と神の子供としての成長がどれほどすばらしい恵であるかを悟って実感し、

山上の説教に従う生き方をきっと身につけることができます。

私は、信者同志の交わりにささえられながら司祭職に励み、

搾取されている人々と共に正義を目指して構造的悪と戦い、

また、人間の惨めさに悩んでいる人々と一緒に

過ぎ越しの道をたどりたいと心から願っているゴーセンスです




姫路教会ニュース<風> 5月号 巻頭言より


ホームへ戻る
  風 トップへ戻る